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恐怖のしゅうまい

twitter長編シリーズ | 投稿者: itogen
7月 09 2011 年

最近大学の時の友達と会ったので、お世話になった先生のことをよく思い出すようになりました。

今日はその先生から伺った怖い話をしようと思います。心臓が悪い方は注意して下さい。

 

お父さんと男の子が中華街を歩いていました。

男の子はお腹が減ったようで、何度もお父さんにせがみます。

「お父さん!しゅうまいが食べたい!しゅうまいが食べたいよ!!」

お父さんは、男の子が何度もせがむので、1パック買ってあげることにしました。

しばらく歩くと、男の子は我慢ができなくなりました。

「お父さん!しゅうまいが食べたい!しゅうまいが食べたいよ!!」

男の子は何度も何度もお父さんにせがみます。

「しょうがないな。見るだけだぞ」

パカッ…しゅうまいが6つ入っています。男の子は存分に匂いを嗅ぎました。

再び二人は歩きだしました。しかししばらくするとまた男の子は我慢できなくなりました。

「お父さん!しゅうまいが食べたい!しゅうまいが食べたいよ!!」

「しょうがないな。見るだけだぞ」

パカッ…男の子はふたを開けてしゅうまいを見つめます。

「1、2、3、4、5、6」男の子はしゅうまいを一つ一つ確認しました。

「いい匂いだねお父さん!」男の子は満足げに微笑みました。

再び二人は歩きだしました。 しかしまたしばらくすると、男の子は我慢できなくなりました。

「お父さん!しゅうまいが食べたい!しゅうまいが食べたいよ!!」

「しょうがないな。見るだけだぞ」

パカッ…男の子はふたを開けてしゅうまいを見つめます。1、2、3、4、5・・・1つない!!

男の子は目をこすりながらふたを閉じ、深呼吸してから、もう一度ふたを開けてみました。

・・・全部ない!!!!

ふたにくっついてた。

 

しゅうまいを食べてのどが渇いた男の子はお父さんにせがみます。

「お父さん!コーラが飲みたい!コーラが飲みたいよ!!」

「しょうがないな。見るだけだぞ」

男の子はコーラを買ってもらえてご機嫌でしたが、しばらくすると我慢できなくなりました。

「お父さん!コーラが飲みたい!コーラが飲みたいよ!」

「しょうがないな。見るだけだぞ」

プシュッ…お父さんはプルトップを引っ張り開けてあげました。・・・コーラがない!!!!

ふたにくっついてた。

 

さらに歩いていくと、ヤマハ音楽教室が見えてきました。

「お父さん!ピアノが欲しい!ピアノが欲しいよ!!」

「しょうがないな。見るだけだぞ」

二人は中に入り、先生に頼んでピアノを見せてもらうことにしました。

見ているうちにどうしても弾いてみたくなった男の子はお父さんにせがみます。

「お父さん!ピアノが弾きたい!ピアノが弾きたいよ!!」

「しょうがないな。見るだけだぞ」

カパッ…お父さんはピアノのふたを開けました。 ・・・鍵盤がない!!!!

ふたにくっついてた。

 

さらに2人が歩いていくと、新築マンションが見えてきました。

男の子が目を輝かせて言います。

「お父さん!マンションに住みたい!マンションに住みたいよ!!」

「しょうがないな。見るだけだぞ」

二人は不動産屋に頼み、中を見せてもらうことにしました。

「お部屋の中はこのような感じになっております」

ガチャッ…不動産屋がドアを開けました。 ・・・部屋がない!!!!

ドアにくっついてた。

 

二人がマンションを出ると、雨が降りはじめていました。

「お父さん!梅雨明けが見たい!梅雨明けが見たいよ!!」

「しょうがないな。見るだけだぞ」

お父さんは沖縄行きの航空チケットを取りました。

機内で男の子は大はしゃぎです。

「お父さん!早く梅雨明けが見たい!梅雨明けが見たいよ!!」

「しょうがないな。見るだけだぞ」

飛行機が那覇空港に到着しました。

二人はタラップを下り、駐機地域に降りてみました。・・・沖縄がない!!!!

タラップにくっついてた。

 

暗い夜。家族はみんな寝ています。

怖くなった男の子はお父さんを揺すり起こしてせがみます。

「お父さん!夜明けが見たい!夜明けが見たいよ!」

「…しょうがないな。見るだけだぞ」

6月24日の日の出時刻は04:26。二人はそれまでじっと浜辺で待つことにしました。

いよいよ日の出時刻が近づいてきました。04:24・・・04:25・・・

さあ、04:26です。男の子は水平線に目を凝らしました。・・・朝がない!!!!

夜にくっついてた。

 

ベートーヴェンの第九を聞いているうちに高まってきた男の子がせがみます。

「お父さん!新年を迎えたい!新年を迎えたいよ!!」

「しょうがないな。見るだけだぞ」

二人は12月31日までじっと待つことにしました。

いよいよ12月31日。二人は固唾(かたず)を呑んでテレビ画面を見つめます。23:58・・・23:59・・・

さあ、0時になりました。二人は外 に出て周りを見渡してみました。・・・新年がない!!!!

去年にくっついてた。

 

無理をしすぎたのか、お父さんは体から疲れが抜けなくなってきました。

「お父さん!入院患者が見たい!入院患者が見たいよ!!」

「しょうがないな。見るだけだぞ」

お父さんは入院することにしました。

お母さんが病室で促します。「さあひろゆきちゃん、お父さんにお見舞いの言葉を言いなさい?」

「うん。…お父さん、わがままばかり言ってごめんね?」

男の子は謝罪の言葉を口にしながら毛布をめくりました。 ・・・お父さんがいない!!!!

毛布にくっついてた。

 

 

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車について(3)~エンドレス免停【後編】~

twitter長編シリーズ | 投稿者: itogen
5月 09 2011 年

お昼休みに4階の食堂に行くと、ラーメンとカレーとラーメンカレーセットがありました。

他のメニューもあったと思うのですが、

ラーメンカレーセットのインパクトが強すぎて覚えていません。

ラーメンカレーセットです。

敵は両方味の濃い炭水化物で攻めてきました。

 

何カロリーあるのか気になりましたが、

スカウターを装備していなかったので分かりませんでした。

しかもこのセットには片方食べている間にもう片方のルーが冷めたり麺がのびたりするという罠が。

カレーラーメンという妙案を思いつきましたが、白米が余ることに気づきました。

しかし「カレーラーメンおじや」や「おじやカレーラーメン」は、

食べたことがないので何となくですが、それほどおいしくないような気がします。

諦めてカレーのみにするべきなのでしょうか。

でも、セットです。両方とも好きな食べ物で、単品と同じ値段で食べられます。

セットにすべきかカレーにすべきか。

こんなに迷ったのはこれまで生きてきた中で初めてというくらい迷いながら

食券販売機前に並んでいると、

まだ前に10人以上並んでいるのに、突如目の前に出現した三角頭巾をかぶった謎の生命体が

「はいお金!」

と手を出してきました。

 

列解消のため売り子を出したのだと今ならわかるのですが、

その時はいきなりすぎて何が起こったのかわかりませんでした。

とりあえず言われるままに目の前にいる国籍不明の生命体に千円札を手渡すと、

その生命体は間髪入れずに

「はい何にする!」

と、またしても日本語で聞いてきました。

 

今目の前で何が行われているのか全く理解できないながらも、

とにかくもう一刻の猶予もないことだけは本能で理解したので、

脊髄反射で「カレーでお願いします!」と叫びました。

1分も待たずに、レトルトカレーをぬるま湯で温めてごはんの上にかけた感じのモノが出てきました。

 

ちなみに、2回目の免停講習時には、前回と同じ轍を踏まぬよう

前もって生命体の出現に対する心の準備をした上で

落ち着いてラーメンカレーセットを注文しました。

レトルトカレーをぬるま湯で温めてごはんの上にかけた感じのモノと、

麺がのびきるまで袋ラーメンをゆでたような感じのモノが一緒に出てきました。

口に入れた瞬間、哺乳類としての本能が

「それを口にしてはいけない!!」

と叫びかけてきました。

 

午後は「運転練習シミュレーター」なるものを用いて運転練習をさせられました。

目の前に画面があってハンドルやギア、ペダルなどがついているゲーセンの筐体のようなものでした。

午後になるともう目に入る何もかもにうんざりしていたので、

「じゃあゲーセンでやってくるからお金ちょうだい」

とか誰かが教官に言いださないかなと期待していたのですが、

結局勇者は現れませんでした。

 

仕方がないので

「そうですよね!僕らはまず運転練習からですよね!何しろ100分の1の選ばれし者たちですもんね!」

とか

「えええ!?いきなり運転練習させていただけるんですか!ありがたき幸せ!ヒャッハー!」

とか心の中でぶつぶつつぶやくことで何とか自分のテンションを高め、筐体に乗り込みました。

 

ところがいざ始めてみるとこれが妙に楽しいものでした。

横目で見ると隣の人もニヤニヤしていました。

 

これは今日唯一の当たりかもしれないと思い始めたちょうどその時、

前方に見通しの悪い交差点が見えてきました。

どう考えても何か飛び出してきそうです。教官はここに罠を張っているに違いありません。

警戒して車をゆっくり進めました。画面には時速3kmと表示されていました。

徒歩より遅いスピードです。これで不慮の事故が起こるはずがありません。

 

ところが事故が起こりました。

ほぼ止まっているの自分の車に対して、 横からバイクが勝手に突っ込んできたのです。

画面全体が青くなり、「しばらくおまちください」という文字が表示されました。

見渡すと、まわりもみな青い画面を呆然と見つめていました。

多分「なんだこの無理ゲー」とか「なんだこのク●仕様は」とか思っていたに違いありませんが、

それを口にする者はいませんでした。

「見通しの悪い交差点では十分注意して~」という注意が表示されました。

『十分過ぎる程に注意していましたが何か?』と思いましたが、ため息を一つついてリスタートを選択しました。

この交差点は、今度は時速0kmで停止してクリアしました。

クリア後「ただし遅すぎても減点の対象になります」という文字が表示されました。最初に言ってください。

 

しばらく進むと信号のない横断歩道が見えてきました。

近くには歩行者がいます。間違いなくまた特別攻撃を仕掛けてくるはずです。

奴がいつ仕掛けてきても対処(停止→バックして回避)できるよう、

ギアから手を離さず、時速1~2kmで少しずつ警戒しながら進みました。

しかし彼が飛び出してくることはありませんでした。

結局あれはなんだったんだろうと疑問に思っていたら画面が切り替わり、

「あなたが(横断を待つ)歩行者の立場だったらこのような車をどう思いますか」

という文字が表示されました。

いちいち気が利いてます。

 

最後は簡単なテストをして最終診断結果が渡されることになっていました。

持ち点40点のうち34点以上残っていれば優で 29日分免停期間が短縮されます。

教官は最後だけ上機嫌でした。

教え子の成績に満足したからとかではなく、単にこれで今日の仕事が終わるからです。

彼は笑顔で

「この教室はゲンがいい。何しろ今まで誰もこの教室では優以外とったことありません」

と言い始めました。

『嘘だ!絶対どの教室でも言ってる!しかもよく考えたら23番は

「はい5点減点!」を2回言われてたからもうダメじゃん』

と思いました。

右前方に目を向けると 23番の後頭部は生まれたての小鹿のようにプルプルと震えていました。

そっと後ろから忍び寄って肩をポンポンと叩き、驚き振り返った23番に対して親指を立てながら

“Have a nice day!”

と言ってあげたくなりましたが、もう夕方だったので我慢しました。

 

結局手渡された結果は優で、29日分免停期間が短縮されることになりました。

最初は違反点6点(スピード違反+駐車禁止)で30日免停になりますから、

耐えがたきを耐え忍びがたきを忍んで最後までこの講習を受けきったことで

翌日からまた運転できるようになりました。

 

しかし持ち点は減らされ、次は違反点4点で60日免停になります(なりました)。

その次はさらに持ち点が減らされ、違反点2点で90日の免停になります(なりました)。

さらにその次は違反点2点でいきなり120日の免停になります(なりました)。

 

持ち点2点ルールは厳しいです。何かあるだけで一発免停になります。

しかも免停期間の短縮は最大で29日分ですから、120日免停になると、

わざわざお金を払ってもう一度あの苦行を自らに強いても、

悟りが開けるどころかその後まだ3カ月は免停期間が続くわけです。

 

行き過ぎたのでちょっとUターンしてみたら、たまたまその道路(四ツ目通り)がUターン禁止で

さらにたまたまUターンした車の鼻先に交番(横川交番)があった時には本当に参りました。

建物の中から、ピーピピーッ!と元気よくホイッスルを鳴らしながら

青い服を着た動物が2匹飛び出してきました。

そして4度目の免停講習に参加することになりました。

詳細は1度目と同じですしもう思い出したくないので割愛します。

何故これをつぶやこうと思ったのか自分でもわかりません。

 

車について(2)~エンドレス免停【前編】~

twitter長編シリーズ | 投稿者: itogen
5月 09 2011 年

旅費よりも罰金の方が高くついた北海道旅行が終わり、

免停講習(違反者講習)を受けに行くことになりましたが、

これが何よりもきついものでした。

3日前の朝、起きると家に誰もおらず、テーブルの上に

「家族全員で旅行にいきます」的な置手紙を見つけましたが、

その時よりきつかったです。

 

指定場所は運転免許センターで、スクーターで20分くらいで行ける近距離にありました。

ただ、免停中に運転して捕まったら免取り(免許取り上げ)になります。

悩みましたが、結局大人しくバスで行くことにしました。朝9時から16時半まで。

小学校のような机と、高さがあっていないパイプ椅子で、座りにくくて困りました。

教官も小学校の先生のような人で、

「安全運転の姿勢で!背筋はぴっと伸ばして手は机の上!頬杖はつかないように!

態度も成績に反映しますからね。40点満点中34点以上で29日免停期間を短縮します。

33点~24点だったら短縮期間は19日です!」

とか言うような人でした。

 

始まってすぐに教官が、(恐らく居眠りを始めた)受講者に

「おい!3番!3番!帰れ!カ・エ・レ!こっちが頼んで来てもらってるんじゃないんだ!

(講習代に)高い金払って(でも)講習受けられないでお前が車乗れなくて困るだけだ!」

などと怒鳴り始めたのにはびっくりしました。

そして名指し(?)で注意された3番(紳士っぽいひげを生やした、ステッキとシルクハットが似合いそうなおじさん)

がすっと立ち上がり、両手を腿にぴたっとつけて、

「すいませんすいません」とぺこぺこ謝り始めたのにはもっとびっくりしました。

何か来てはいけない場所に来てしまったということがぼんやりと分かりはじめてきたので、

『自分は隅っこの方で小さくなって、しかし背筋はぴっと伸ばして手を机の上におく安全運転の姿勢で、

目立たないようにしてやり過ごそう』と決意しました。

 

その後も「23番!はい5点減点!」等という教官のどなり声が時折響き渡る中、

様々なメニューを消化しました。

始まりは、教官が無言でカーテンを閉め始めるという素敵イベントからでした。

これからどんな黒ミサが行われるのだろうと震え上がりました。

天井からスクリーンが降りてきて映像が流れ始めました。

映し出されたタイトルは「安全教育ゼミナール~もう一人のあなたへ~」でした。

ドッペルゲンガーかよ、とかいろいろ思いましたが、

もちろん口には出さずに安全運転の姿勢を保ち続けました。

 

まず映像に登場した司会者(?)が

「おやおや~?早くも眠る態勢に入っている人がちらほらいますね?」

等と語りかけてきました。

『一人もいねえよ3番のおかげで』と思いましたが、

これも口には出しませんでした。ハムスターは臆病で、意外と賢い生き物なのです。

内容は、仕事も順風満帆で結婚を間近に控えた会社員が、婚約者、友人達と、

軽井沢っぽい避暑地で楽しく遊んだ帰りに不注意な運転で事故を起こし、

会社はクビ、婚約は解消、莫大な損害賠償金を支払わねばならなくなり、

最後は交通刑務所に入れられて終わる、というものでした。

 

その後また登場した司会者が何やら語りかけてきましたが、

あまりにも本編が衝撃的だったため、内容を全く覚えていませんでした。

司会者は英会話で名前を知っていた小林克也でしたが、

『なんでこれを小林に頼むんだよ』とか『小林は小林で仕事選べよ』とか思いました。

周りを見渡すと、みな死んだ魚のような目をしていました。

 

ちなみにこのDVD、その後立て続けに3回免停になったので、結局短期間で4回見ました。

4回目は内容もセリフもかなり覚えていたので、

映像に合わせてセリフを小声で口ずさんだりしてかなり楽しめました。

今でもかなり内容を覚えています。

他に小林は「割合的には免許保持者の約100人に1人が免停になりますから、

皆さんはある意味100分の1の大変優秀な方だと言えます。」

「100分の1で運が悪かったと考えてはいけません。交通規則が何のためにあるか考えてみましょう。

規則を守らない人はいずれ必ず事故を起こします。

交通違反で捕まって、事故を起こさず済んでよかった、そう考えましょう。」とも言っていました。

 

駐禁で免停になったと言っていた隣の人をちらっと見ると

『駐禁と事故は違うよ』という感じでふてくされていました。

すると小林は

「ま~だぼやいてますね。大体今そこに呑気に座っていられるということは、

運が悪かったのではなく、実は大変幸運だったのですよ!」

と言い始めました。

隣の人がいきなり真っ赤になりました。

頬が、とか、おでこが、とかではなく、顔全体が本当に真っ赤でした。

あれほど鮮やかで劇的な変化を間近で目撃したことはありません。

きっと小林に話しかけられたことが嬉しく、また照れくさかったのでしょう。

しかし彼はその喜びを口にすることなく、それどころか口をきゅっと真一文字に結んで、

奥歯を噛みしめじっとこらえるような表情を浮かべました。

自分にはこの辺りの人間の心の機微はよくわかりません。

ただ、理由はわかりませんがきっと3番のおかげだろうという気はします。

 

次に小林は、こちらを指さしながら、「スピード違反でここにきているあなた!!

はぁー、結構びくっときた人が多いですね」と言い始めました。

「安全教育ゼミナール~もう一人のあなたへ~」の脚本書いた人、

頭をなでてあげたいので連絡を下さい。

 

さらに「自動車は走る凶器なのです!!」と言われた時には、

笑いながら包丁を振り回して、半裸状態で全速力であらぬ方へと走っていく友人を想像して

(塾生は北條先生で想像してください)思わず笑ってしまったため、

「誰だ今笑ったの!」と教官が怒り始めましたが、

結局誰が笑ったかは分からずじまいでした。

 

その後小林は

「いやー困ったもんです違法駐車。おや?急にふてくされた顔をした人がいますね。」

と言い出しましたが、

確かに隣の人はふてくされていたので、これについては何の文句もありませんでした。

「違法駐車のかげから人が急に出てきて、それが事故の原因になりますし、

違法駐車があると渋滞しやすく、緊急車両が通れなくなったりしますから、

違法駐車はスピード違反や飲酒運転と同等、もしくはそれ以上のルール違反なのです!!」

と説明されました。

パーキングメーターがついた路上でコインを入れて合法的に駐車していても

当てはまる話のような気がしましたが、きっと気のせいだと思い込むことにして、

とにかく安全運転の姿勢を保ったままで全てを頬袋にため込むことに専念しました。

 

車について(1)~北海道の秘密~

twitter長編シリーズ | 投稿者: itogen
4月 30 2011 年

さて、車についてつぶやきます。

昔やったゲーム(ダビスタ)から得ただけの知識ですが、

馬には芝向きの血統だとかダート向きの血統だとか、そういうのがありますよね。

恐らくうちは徒歩向きな血統です。

弟だけでなく父親にも母親にも廃車体験(?)があります。

妹だけは廃車体験がないのですが、そのかわりに免許もありません。

そんなわけで、現在家族内に車持ちはいません。

どこかに車で出かけたいと思った時には

他人(レンタカー屋)に車を借りることになります。

 

初めてレンタカーを運転したのは、大学時代に家族で北海道に行った時です。

帯広到着と函館出発だけが決まっていて

後は飛行場からレンタカーで自由に移動できるプランで、

免許持ちの父母と自分が順番で運転することになっていました。

最初に運転することになったのは自分でした。

どこまでもまっすぐに伸びる広々とした道路。

あたりは緑一面の気持ちのよい初夏の北海道でした。

他の走行車も殆どなく、交差点や信号もなく、人通りもありません。

速く走れば早く目的地につくことが出来ます。

スピードメーターは一般道なのに100km/hを超えていました。

 

突然、見渡す限り何もなかったはずの道路のはるか前方に、

なにやら黒い点が出現しました。

スピードを緩めつつ近づいていくうちに、

それが白いヘルメット状のものを頭に乗せ、

青い服を身にまとった生き物であることがわかってきました。

要するに警察官でした。

 

遥か手前でスピードを落としていたので安心し、

「何かあったんですか?」と爽やかに(※自分基準)尋ねる自分に対して

その警察官が笑顔で口にした言葉は、

「今日から試験的にレーダー(?)を使って違反をチェックすることになったんですけど、

あなたその第一号ですよ」

でした。

思わず「そうですか、ありがとうございます」とお礼を口にしましたが、

リアクションが間違っていたような気もします。

自分は日々を慎ましやかに送る善良な小市民ですから、

警官に捕まったのは初めてで、軽く動揺していたことは否めません。

従順な羊のように指示に従って書類記入を済ませた後に

手渡された違反切符には¥18000と書いてありました。

車に戻り、切符をひらひらさせつつ

「罰金一万八千円だって。一人六千円か、痛いねえ。」

とさりげなく3で割ってみましたが、当然のようにスルーされました。

母親には「だからあんまりスピードあげないように言ったじゃん」と言われました。

30分前には

「もうちょっとスピード上げても大丈夫でしょ?いっちゃえいっちゃえ!」

とか言っていたのですが、

何を言っても無駄なような気がしたので黙って頷いておきました。

 

今思い出しても、あれくらい北海道なら全然制限速度内なのではとも思うのですが、

国が前もってそう定めている以上、そのルールには従わなければなりません。

違反切符を自分が受け取った後に

「何かあった場合にはその時運転していた人間が全責任を負うことにする、

だからさっきの罰金は源負担」

が母親により提案され、自分以外の全員一致で即可決された時には

罪刑法定主義」とか「法の不遡及」とかいう単語が脳裏をよぎりましたが、

あまりにもテンションが下がっていたし、そもそもうちの家族は

「人の言うことは全く聞かないが人には自分の言うことを聞かせる」

という困った生き物の集合体なので、それを口に出すことはしませんでした。

売られていく子牛のような悲しそうな瞳で父親を見つめてみましたが、

軽く視線を逸らされました。

思わずビーフジャーキーを投げつけてやりたくなりましたが、

手元にビーフジャーキーがありませんでした。

 

仕方がないのでとりあえず18000円は最初からなかったものとして諦めることにしました。

牧場で動物と戯れたり、おいしいチーズケーキを食べたりしているうちに、

徐々にテンションも復活してきました。

札幌が近づいてきた頃に、また自分が運転する番が回ってきました。

大通公園で車をとめて、公園を軽く散策し時計台を見た後で

北海道スイーツ老舗の雪印パーラーで何か甘いものを食べようということになりました。

一点の曇りもない完璧な計画です。

雪印パーラーです。本場北海道の雪印パーラーではどんなものが出てくるのでしょうか。

テンションはMAXに達していました。心拍数は200bpmあたりまで上がっていたと思います。

 

まずは大通公園に侵入して写真を撮ろうということになり、

なぜかカメラが自分の所に回ってきました。

この辺り扱い的にどうかなと思わなくもないのですが、

雪印パーラーのことで幸せな気持ちになっていたので

とりあえず気付かなかったふりをして、

そのへんにいたそれなりに親切そうなおじさんに写真を頼むことにしました。

 

実際その方はこちらが期待した以上に親切でした。

快くOKして写真を撮ってくれた後、

「せっかくだから北海道の秘密を教えてあげよう」と仰いました。

 

正直「何がせっかくなのか分からないし、北海道の秘密とか確かにちょっと興味はあるけど

雪印パーラーに比べたら比較的どうでもいいです」という言葉が喉元まで出かかっていましたが、

明らかに話したそうな様子だったので、写真を撮っていただいたお礼に聞いてみることにしました。

 

北海道が抱えていた秘密は想像をはるかに超えるものでした。

「お土産には木彫り熊を買いたくなるだろうが、予想以上に重いから持ち帰るのが大変でお勧めしない」

とか、

「小樽はオルゴールで有名だが、かなり多くが小樽以外にある下請け工場で作られているであろう」

とか、

「函館の朝市では『朝茹で』と書かれたカニが売られているが、

昨日の朝茹でたものがあるかもしれないから気をつけろ」

とか、 大部分がおじさんの妄想で構成されているとしか思えない「北海道の秘密」を沢山知った頃には、

既に1時間が経過しており、家族はいなくなっていました。

 

後で聞いた所、予定通り時計台を見て、雪印パーラーで楽しい時間を過ごしていたとのことでした。

「今からもう一度行ってみない?」と提案してみましたが、賛同者はいませんでした。

諦めて車のあった場所に戻ってみると、今度は車がいなくなっていました。

そして車がかつて存在していた場所に、

チョークのようなもので書かれた妙な数字と文字の羅列を発見しました。

札幌西警察署という文字が読みとれました。

 

現行ルールは「何かあった時にはその時運転していた者が全責任を負う」です。

今回は「何かあった時」に「運転者」がいなかったと言えますから、

駐車違反の罰金+レッカー代+タクシー代=約4万5千円を3人で分担するのか、

念のため聞いてみました。

 

「駐車時に何かあった時にはその前に運転していた者が全責任を負う」

という新ルールが提案され、反対者が1名しかいなかったため即可決されました。民主主義最高です。

 

札幌西警察署内で、「記念撮影しよう!記念撮影!」とはしゃぐ父親に写真を撮ってもらいました。

警察署内の緑の掲示板を背にして、何故か人差し指と中指を立てた笑顔の自分が写っていますが、

よくみると目がうつろでした。

 

その後小樽に行ったはずなのですが、

ショックで軽い心神耗弱状態にあったため、ほとんど覚えていません。

オルゴール売り場でずっとオルゴールを聞いていたような気がします。

結局時計台にも雪印パーラーにも行けなかったということだけは鮮明に覚えています。

 

次の目的地を決める際、気球に乗りたいという気持ちが高まってきました。

スピード違反も駐車禁止もレッカー移動もない乗り物に乗りたかったのだと思います。

他の者は全く乗り気でなかったのですが、

ここぞとばかりに得意技を繰り出し、了承させました。

一部の人は知っていると思いますが、得意技というのはジャンピング土下座のことです。

 

気球の順番待ちをしている間、

頭の中では小学校の頃に習った「気球に乗ってどこまでも」が繰り返し流れていました。

ここで実際に歌いださずに我慢したのはさすがだったと思います。

気球に乗ってどこまでいけるのか、どうやって元の場所に帰ってくるのか。

気球にジェット的な何かがついていて、その力で戻ってくるのだろうと思っていたのですが、

違っていました。

綱がついていて、単に真上に上がったあと、まっすぐ下に降りてきたのです。

眺めはよかったしかなり楽しかったのですが、他の者には少し文句を言われました。

それはあの黄色くて丸いのに言ってくれ、と思いましたが、口には出しませんでした。

 

あと、旅行から帰ってきた後、違反の累積で運転免許停止通知がきました。

 

電車について

twitter長編シリーズ | 投稿者: itogen
4月 30 2011 年

さて。今日は電車についてつぶやくことにします。その次は車です。

不得意なものから逃げるだけでは成長は望めません。人生もそうです。受験勉強だってそうですね。

……何故か市川先生のツイートとは違って深みがない気がするのですが、気にしないことにします。

 

そういえば今よりもさらに小さい頃に

「人が嫌がることをすすんでやるような人間になりなさい」

とよく言われました。

成長した今でも出来るだけ守るように心がけています。

関戸先生の目の前で見せびらかしながらケーキを食べたりするのはそういう理由です。

 

さて、本題です。

電車は小さい頃好きで、

当時秋葉原にあった交通博物館に何度か連れて行ってもらったことがあります。

ただ、電車そのものではなく、

飛ぶように流れる景色を眺めながらどこか遠くに行けるというのが好きでした。

これは今でも変わっていません。

将来どんな職業に就きたいか聞かれた時に「旅人」と答えていた時期もありました。

もちろん今よりもっとずっと小さかった頃の話です。

具体的には大学1~2年の頃です。

 

そんなわけで、速くて遠くにいく、風景の見える電車は好きです。

景色が見えないメトロはあまり好きではありません。

ただ、三越前駅だけは別です。地球で一番好きな駅です。

改札が三越デパ地下に直結していて、ピエールエルメやモンシュシュにすぐ行けるからです。

 

電車について語れることをもう一つ思い出しました。

大江戸線は名称決定の際、最後まで最有力候補として「夢もぐら」が残っていました。

当時は

「これ考えた人と今推してる人はちょっと来なさい。殴るから。」

と思っていましたが、

今は夢もぐらの方がよかったと思います。

だって「千代田線」とか「日比谷線」とか「丸ノ内線」とかに混じって一つだけ「夢もぐら」ですよ?

楽しすぎます。

「今日夢もぐらでどっか行こうよ」

「いいよ、どこ行く?」

「地底さ!」

とか、会話も弾みます。

ちなみに大江戸線に乗ったことは一度もありません。

スクーターについて

twitter長編シリーズ | 投稿者: itogen
4月 29 2011 年

車や電車にあまり興味がないとつぶやきましたが、 スクーターは結構好きです。

車の免許は、今となってはスクーターに乗るために取ったような感じになっています。

渋滞している道もスクーターなら平気ですから、結局車よりスクーターの方が速かったりします。

駐輪する場所に困ることもさほどありません。

初めて買ったスクーターは、走行距離が万単位になった頃に、

自分のスクーターの前方、右の車線をのろのろと移動していたタクシーが

いきなり左のドアをあけたため廃車になりました。

みなさんも車には十分注意して下さい。

 

神戸について

twitter長編シリーズ | 投稿者: itogen
4月 28 2011 年

唐突ですが、もう一度行きたい町は断然神戸です。

三宮や元町周辺は歩くだけで楽しいです。

中華街のど真ん中になぜかシュークリームのおいしいケーキ屋さん(エストローヤル

があるのもgoodです。

 

元町から勢いに任せてそのまま神戸駅まで歩こうとすると途中で

こんな建物 http://bit.ly/ex2nbiが目に入りますが、

近づいてよく見ると本願寺と書いてあるので軽く衝撃を受けます。

 

橋を歩いてポートアイランドに渡ろうとしたこともあります。

他に歩いている人々はいませんでした。

みんなモノレールに乗るんですね。早く教えて下さい。

結局中ほどで心が折れて戻ったのでポートアイランドに行ったことはありません。

そのまま渡り切っても歩行距離が一緒だったことには後で気づきました。

 

新神戸駅付近、北野異人館に行く坂の途中で右に曲がって登っていくとある

オレンジっぽい名前のイタリア料理屋さん。オランジーナ?何か違う気がしますが、

とにかくオレンジっぽい感じの名前のお店は、とてもおいしかったです。びっくりしました。

また神戸にいったら必ず寄ると思います。

 

少し検索してみたら、Balencia Restauranteだったようです。

バレンシアリストランテですから、オレンジっぽい名前の料理屋さんという意味では

完全一致と言えます。何の問題もありません。

 

そのまま坂を上って異人館に行ったり、六甲山に登ったり

(確か動物と戯れることができる施設があったような?)もしてみたかったのですが、

ブーツだったので諦めました。

突っ込まれる前に言っておきますが、シークレットブーツではなく普通のブーツです。

 

旧居留地にロビンソンという名前のイタリア料理屋さんがあるらしく、

かなり探したんですがどうしても見つからなくて、仕方がないので

何となくここかなと思うビルに侵入して、中にいる人にここですかと聞いてみました。

結局違う場所だったのですが、親切に説明してくださいました。

自分が接した神戸の人はみんな親切でした。

そしてロビンソンは結局泊まっていたホテルの目の前のビルにありました。

シェフのお勧めとメニューに書いてあったアマトリチャーナがおいしかったです。

ああ、また猛烈に行きたくなってきました。

 

一つ気になったのは、なぜコンビニがローソンばかりなのかということです。

三宮周辺だけで5つくらいあったような。すごい近距離に複数のローソンがあるんです。

一つくらいファミマでもいいですよね?

そういえば大船駅前の2つのファミマもどう使い分けたらいいのか分かりません。誰か教えてください。